ロボット派・感性派ゴルフスウィング

プロゴルファーのスウィングを2大別すると、ロボット派・感性派になると思う。
ロボット派は、機械の如く、剛体の動きで、再現性に優れ、狂いが少なく安定している。
普遍的で、伝播に適し、指導・習得に適している。
機械的な美しさがある。
例えて言うなら、直線である。
具体的には、SWでのアプローチの場合、50Yショットの時、時計の短針に見立てて、左腕の振り(或いはシャフト)を何時まで、コック角を何度と決めてスウィングする事である。
それに反して、感性派は、人間の持つ特殊能力を、遺憾なく発揮し、千変万化の対応が可能である。
例えるならば、曲線である。いわゆる感に頼ったとも云うべき、五感に従った、反射反応である。
理屈ではない。いわゆる曲線美である。
巧の美しさがかもし出される。
先ほどの50Yのアプローチの場合に、色々と五感を働かせて、得た情報を瞬時に整理し、結論を下し、身体がそれに反応するだけである。遊びがある。
人間の持つ特殊能力を遺憾なく応用している。48・47・46Yも微妙に反応する。
野球で、ショートが、2塁へ、ボールをトスして、一塁走者を封殺するのと全く同じである。
この際ショートは、相手のグラブまで、いちいち、何メートルあるから、腕をどれだけ振ったら良いかなどと考えるだろうか。
両者には、それぞれにメリット・デメリットがあると思う。
前者は、正確性に優れるも、微細な変化に対応するには、不向きである。
後者は、微細な変化への対応は、抜群だが、ひとたび狂うと、結果は悲惨である。
ここで、感性について考えて見たい。
感性は、反射機構であって、豊富な試行錯誤の経験の上に成り立つものである。
過去のデータなしで、感性はあり得ない。
とっさの反応として、生まれるのが感性であって、時間がかかりすぎると、感性は鈍る。
従って、ショットに悪戯に時間を掛けることは、得策ではない。
以上筆者なりの感性感を述べて見た。あくまで個人的印象であるが、それぞれのタイプのプレーヤーを思いつくままに、上げてみると、
ロボット派
コリンモンゴメリー・スチュアートアップルビー・デビッドグラハム
感性派
セベバレステロス・青木功・コーリンペービン・岡本綾子・リートレビノ・横田真一・石川遼

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