一流と超一流の差

先日のサロンパスワールドレディースを観戦して感じた事を少し書いて見たい。このところ女子プロゴルフ界は20前後の若手の台頭で、ブレークしているが、藍ちゃんの火付け役としての功績は言うまでも無く、真に大である。ウン十年前にジャンボがデビューして、日本のゴルフ界が盛り上がるきっかけになったが、それに匹敵するのではないだろうか。わんさかいる、将来性ある若手の中で本物の技術を持ったプレーヤーはほんの一握りでしかないと思う。アマの私が言うのもおこがましいが、所謂玄人好みの見ているものをうならせるような、テクニックをいざ本番で発揮できるのは、ベテランを除けば、若手では殆どいないと言っても過言ではない。結構新人の優勝が、見られるが、まだ単なる勢いで勝っている気がする。例えば、アプローチなどを見ても、若手は基本に忠実ではあるが、まだそのプレーに、味が出ている所まで入っていない。青木功プロ・岡本綾子プロなどのあのリストを利かした、職人芸的(御幣のある言葉ではあるが)な技術はまだ無い。孫悟空が如意棒を自由自在に操る如きクラブ裁きで、しなやかで、こなれた、極めて巧緻性の高い技を是非とも見せて欲しいものである。その辺の巧を一言で表現すると、反動の使い方の上手さであると思う。大いに技術を磨いて、ギャラリーをうならせるようなハイレベルのプレーを目指して頑張って欲しい。そうでないとアメリカのツアーでプレーをしている今をときめくオチョア・ソレンスタム・カリーウェブなどと対等に戦ってはいけないと思うよ。ベテラン・若手共にもっと多彩な技を磨いて、先ずは日本のファンを楽しませて下さい。                5月16日  Mura-Q