井戸木鴻樹プロ、全米シニアプロ制覇

昨年の富士フィルムシニアプロチャンピオンの井戸木鴻樹プロ、全米シニアプロ制覇!
日本ゴルフ界にとって、歴史的且つ世界的金字塔を打ち立てた。
樋口久子プロに続く、日本人として二度目のメジャー制覇。
男子プロとしては、青木・尾崎プロ等を初めとする多くの日本の名手たちが、挑戦して果たせなかった夢をようやく実現した。昨年は、室田淳プロが、最後の最後まで、ほぼ手中にしながら、ポロリと抜けてしまったタイトル、しかし見事に今年の快挙につながる伏線となった。
体格的にも、大会出場者の中で恐らく一番の小柄であるにも拘らず、欧米の大男達を相手に一歩も引けを取らず、むしろ水を開けて、ケニーペリー、ジェイハース等のビッグネームを退けて、このビッグタイトルを獲得した。
海外組には、逆立ちしても、叶わない飛距離を捨て、方向性重視の、極端なばかりのアップライトスウィング、然も極めてシンプルなスウィングと、何にも増して、パッティング絶好調さが今回の井戸木プロの勝因となったものと思う。
このプレーぶりに、日本人プロが海外トーナメントで活躍出来る一つのヒントが隠されているような気がしてならない。
井戸木鴻樹プロが富士フィルムシニアプロチャンピオンで、優勝した時に感じたことだが、このプロ程、アドレスからトップ、インパクト、フォロー、フィニッシュまでレッスン書に書かれた二等辺三角形が維持されているプロは見たことがないということ。スウィングセンターからクラブヘッドまでの距離が、殆ど変わらないと思う。
この距離は、不変であればある程、スウィングの再現性は高くなり、スウィングの精度が上がる。この距離に相当する部分を第二の仮想軸と考えて今後の分析を進めて見たい。